大判インクジェットプリンターを4台備え、それぞれの特徴を活かしたプリントを致します。弊社は堅牢度を重視し反応染料を使用し、天然繊維や毛織物のカシミヤなどにもプリント致します。

インクジェットの強み

●インクジェットはスクリーン印刷とは違い版がいりません。※別途データ処理代は必要になります。

●インクジェットでは色数に制限はありません。グラデーションや写真柄に適しています。
※スクリーン印刷では色数に制限があります。(1〜6色まで)

●スクリーン印刷ではサイズごとに版が必要になりますが、インクジェットではデータ処理で拡大縮小が簡単にできます。

インクジェットの弱み

●インクジェットでは特に生地の厚いものであれば裏面まで色が通りません。
※薄い生地であれば前処理加工で裏面まで色が通ることも可能です。

●インクジェットは消耗品が高い為、スクリーン印刷に比べてインクジェットプリントコストが高くなります。
ただし、版がいらないのでトータルでは割安になります。

プリント工程

1 前処理 
     滲み防止・発色させるための薬品加工をします。

2 プリント  
     生地の種類に応じてインクジェットプリント機で印刷します。

3 蒸し
     蒸し前では、生地にインクが乗っている状態で洗えば染料が落ちてしまいますので
     蒸気と熱で生地に付着している染料を発色・定着させます。

4 洗い    
     生地に残っている染料・糊・薬品を洗い流します。 

5 後処理
     乾燥・生地の幅だし加工をして生地を綺麗に伸ばします。
     撥水加工や生地の柔軟の加工もできます。

反応染料

弊社はポリエステル(合繊)のような分散染料でしか染められない生地以外は
反応染料で染色します。
反応染料は、繊維と化学結合をして繊維自体に染料が浸透し染着するのでもっとも堅牢度の高い染料です。
また、表現する色の鮮やかさにも優れています。

カシミヤの糸で最も細い80番手の生地をインクジェットプリント

弊社はカシミヤストール(規格70cm×190cm)を1枚1枚丁寧にインクジェットプリントしています。
本来カシミヤの生地には毛羽がありインクジェットプリンターではヘッド(インクを放出している部分)に
毛羽が当たってしまいうまくプリントできませんでした。
試行錯誤を繰り返し毛羽を抑える技術を作りインクジェットプリントを可能にしました。
使用している染料は反応染料で堅牢度の最も高く色の鮮やかさに優れています。
思いのままにカシミヤへプリントで表現します。

丹後の伝統的な織物「丹後ちりめん」の新たな可能性

地方で300年織られる伝統生地
「丹後ちりめん」 
表面の細かい凹凸が立体的な表情を生み出します。

たてつなぎは商品の工程を丹後内で行うことで、
わたしたちの暮らす丹後へのお手伝いと、「作り手の見える」 
安心感を大事にしています。